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#2008.04.04 Friday ... 「Tsubomi」1ー8。

「ったくだりぃなー!何で俺がこんな事までしなきゃいけねぇーんだよ!」


今日角三は店に勤務ではなく店近所でやっているお祭りに来ている。

お祭り好きな角三なら喜びそうなのだが今日はプライベートではなく仕事で来ているのだ。地元の協力ということで角三の店も出店として焼き鳥を販売しているのだ。
この出店に駆り出されたのは角三と2ヶ月後に入ってきた学生のアルバイトの二人だ。
蒸し暑い中角三は今日もダラダラと愚痴をこぼしながら働いている。

「チキショー。何で周りがこんな酒飲んだり焼きそば食ったりイチャイチャしてやがる中俺だけ働かなきゃいけねぇんだよ!」

もちろん働いているのは角三だけではない。

「はぁーやってらんね!ちょっと便所行ってくっからお前店みといて!」


角三は後輩に告げフラフラと夜の祭りの中へと消えていく。


(いいなぁみんな楽しそうにビール飲んで!俺も飲みてぇなぁ。つか一杯位だったら飲んでも平気だべ!ちょっとアルコール入れた位の方がやる気出るかもな。今日店長もいねぇし!後輩には腹が痛かったとか便所が混んでたとか言っとけばちょっと位遅れても平気だろ!!)


「すいません!ビール1つ!」


店番が後輩なのと周りの楽しそうな雰囲気と夏祭りの誘いに完敗した角三は1人ビール片手に自分と乾杯した。
そして案の定、一杯飲んだら止まる筈もなく立て続けに二杯、三杯…。30分後にはなんと七杯を飲みほしていた。一杯に五分とかかっていない計算だ。仕事は遅いが飲みは早い。

(さぁそろそろ行くかな。いいペースで飲むとやっぱりちょっと酔っぱらうな。)

酔っているのはちょっとどころではない。

(ちょっとその前に一服ぶっこくか。はぁなんて言い訳しようかな。便所混んでたから近くのコンビニ走ったら焼きもろこしのカス踏んでこけて近所の家で手当て受けてたらアカチンが手について落としてたって感じでいっか!これいけるな。具体的でマジ話っぽいもんな!よしこれで……。)

連日の仕事の疲れもあるのか酒の飲み過ぎなのか当然と言うべきか角三はタバコをくわえたままベンチで爆睡しはじめてしまった。
そして…。

「チュンチュン。チュンチュン。」

夏の爽やかな朝日と小鳥のさえずりが公園を包みだす。

(ふぁ〜〜あ!なんか眩しいな。どこだここ。え!!うわぁやべぇ朝??寝ちまってた!確か昨日店抜け出してビール飲んで一服して…。ヤベーよ!これどうしよう!)

やっと目覚めた角三。睡眠時間9時間の超快眠。


(とりあえず店連絡すっかな。いやとりあえず帰るか?そんでひとっ風呂浴びて落ち着こう。つかなんだよこのお面!ピカチュー??何でピカチューがここにいんだよ!訳わからね!しかもなんかブルーシートかけられてるしよ!どんな優しさだよ!まぁいっか!腹減ったな。また言い訳考えないとな。どうすっかな。道に迷った…拉致された…後ろから鈍器のようなもので殴られた…どれも嘘くせぇな。まぁいっか!なんとかなるべ。それより腹減ったから飯食おう。悩んでも仕方ないな。前向きに!前向きに生きよ!俺!角三よ大志を抱け!)

妄想に次ぐ特技。訳のわからない自分励ましを炸裂した角三は朝の太陽を燦々と浴び元気に帰路についた。

翌日、当然の如く店長から次やったらクビ宣告を受けた中年であった。


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