<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
#2011.01.08 Saturday ... スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

    - ... - / -

#2008.06.11 Wednesday ... Tsubomi「1−11。」

クリスマスイブ。サエはこの大切な日をタッチャンと過ごす事ができた。街は溢れかえる程の恋人達の群れ...。

二人は東京タワーに行き夜景を堪能して帰りに新宿でご飯を食べて帰ることにした。タッチャンは仕事帰りの為スーツ姿でコートの襟を寒そうにたてている。

「俺さ昔からここのイルミネーション好きだったんだよな。なんかさぁ六本木とかもいいけどなんかここのイルミネーションはほんわかしてる気がするんだよな。人で言ったら小日向文夫的な感じだよ。」


「へぇー確かに言われてみればそんな気もする。あたしもイルミネーション好きだな。よく家に電飾つけてる所あるじゃん?あーゆーの超憧れたもん。ねーつかさぁあの雪だるまのイルミネーション片方の目電球壊れてる。かわいそう!」

「本当だ!でもウィンクしてるみたいで可愛いんじゃん!」

そんなクリスマスムードたっぷりな会話が幸せな二人だった。


「ところでどこで飯食う?クリスマスだからどこも混んでそうだな!」

「そうかもね。予約しとけば良かったね。」

「本当失敗したな。あのさ西口にあるしょんべん横丁って知ってる?小さくて古い飲み屋がたくさん並んでる所。クリスマスの夜って逆にそういう所俺行ってみたいな!赤ちょうちん系の店。」

(やべぇ今金ねーんだよな。高い店なんて入れないからなんとかしょんべん横丁方面にもってけねぇかな!)

「えぇー。いいよいいよ楽しそう!若い人とかいるのかな?それともサラリーマン達がたくさんいるのかな?楽しそうだね!行ってみようよ!」

(えぇークリスマスの夜だよ!聖なる夜にしょんべんって…シモかよ!本当はおしゃれなフレンチとかイタリアンとかにするよね!ちょっとショック…。最初の頃はイタリアンとか行ってたのにな…。)

(よっしゃー良かった。しょんべん横丁なら1万もあれば二人でたくさん飲み食いできるな!マジ金欠だったから助かった!!)


二人はいろいろな想いを抱きつつしょんべん横丁に向かう。
クリスマスという事で一応鶏を喰おうと何軒か並んだ店のうち一軒の小さな焼き鳥屋に入った。


「いらっしゃい。」

いかにも頑固そうな顔のひげ面主人。

店内はカウンターのみで客は二人。
痩せこけた小さなハゲ頭のオッサンが梅干しみたいな顔で端の方で飲んでいる。
逆の端には鬼瓦権三のようなドカじゃん角刈りのオッサンがチビチビ酒をなめている。
その間の席に座るタッチャンとサエ。明らかに店の雰囲気には合ってない二人。

「なんかクリスマスって感じしないね。でもあたしはタッチャンといれればどこでも楽しい。クリスマス一緒に過ごせただけでも幸せだよ!」

(相当俺に惚れてるな!楽勝だな。良かった単純な女で!)

二人で飲み始めて一時間。気が付くとタツヤは12杯目のウーロンハイを口にしていた。カウンターのオッサン達は既に眠りこけている。

「やっぱりおりぇもしゃえとくりぃひまふゅをすごしぇてうれひぃよ。」


完全にろれつが回ってないタツヤ。既に半分以上は何を言っているかわからない。

「キャハハハ!あたひもたっちゃんといるのひょんとたのひぃ!」


タツヤのハイペースにつられたサエはタツヤとタメ…いやそれ以上にグダグダになっていた。
サエ達はそのまま飲み続け気が付くとカウンターで眠りこけてしまった。
店の主人に起こされた時は既に朝。タツヤの姿は消えていた。
回りには来たときにいた梅干しオヤジと鬼瓦権三だ。
サエはタツヤには先に帰られクリスマスイブの夜をこ汚いオヤジ達と過ごすという悲惨な目にあったのだ。飲みに飲んだ2万6千円のお会計を支払い二日酔いで帰路につくサエであった…。


#2011.01.08 Saturday ... スポンサーサイト

    - ... - / -

comment